2019年03月08日

激戦地!ラバウル

ここで 一首!

[ラバウルで 生きて還(かえ)りし 兄なれど 鬼籍(きせき)に入る 春惜月(はるおしみづき)]
by 鵺野鳴夜

この短歌は 僕のお知り合いの 当時80代の女性から
お兄様が 昭和21年3月に 激戦地 ラバウル(パプアニューギニア)から やっと 日本に還って来たのに
マラリアを発祥し 還って間もなく 桜の時期に亡くなったと話されました

春惜月は 3月の別名

せっかく ラバウルから生きて還って来たのに
鬼籍に入る(亡くなるなんて) 3月になると兄を思い出して涙する そんな意味で詠みました

ラバウルといえば 【ゲゲゲの鬼太郎】の
漫画家 水木しげる



ラバウルに出征し 左腕を失った場所でもありますが 実は 今日 3月8日は 水木しげるの誕生日

生きていらしたら 97歳になってらっしゃいました

そんな 水木しげるが ラバウルから 日本に帰還したのが 昭和21年3月 奇しくも 誕生月

ですから 僕のお知り合いの女性のお兄様が 還ったのも昭和21年3月

もしかしたら 同じ船だったかもしれませんが

水木先生は その後 お元気で活躍されましたが
還って来たのに 亡くなる人もいる

二度とこんな時代が来ないことを願うばかりです
  


Posted by メトロ! at 17:17Comments(2)俳句 短歌